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《仝∝ヰ…
すまん、お前を上手く送ることが出来ない……すまん》
「オイ! 送るって何だよ!! うっ!……清…来……な…にを…」
危機的状況での清来の言動に違和感を覚え、 問い詰めようとするが視界が歪み、意識が朦朧とする燿臣
《何処に跳ぶか解らないが、お前が私の所に訪れる時を心から待っている。》
「クソヤロー!」
バタッ
意識を失う寸前、最後の言葉を紡ぎ出した燿臣は、そのまま倒れ込む
倒れている燿臣の傍の景色が歪み、1人の男(清来)が現れた。
清来は、燿臣に哀しげな眼差しを向けていると、雨が降り始め、一気に豪雨になる。
すると清来は空を見上げ呟く
《クソ野郎か確かにな………お前に過酷な運命を背負わせるのだからな。
…………………死ぬなよ燿臣》
その言葉を雨がかき消してしまう
そして、トラックの運転手が急ブレーキを掛け、車から飛び出して辺りを見渡すと、燿臣と清来の姿は消えていた。
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