1駅目 到着

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「本当にごめんなさい!怪我は?!」 彼の傍らにしゃがみ込んで状態を確かめる。 彼はゆっくりと上体を起こすと、背中を擦った。 「背中を打っただけだよ。」 彼はそう言いながら、やはり、私と同様、階段を見上げた。 白い手が追って来ない事を確認して、彼はスッと立ち上がった。 「大丈夫?ホントに背中を打っただけ?」 何でも無さそうに立っているが、頭とか打っていたらと思うと心配だった。 「頭打ったわけじゃないし、まあ、どこか擦り剥いたかもしれないけど、平気。」 彼はそう言って、私に手を差し出し、立つように促した。 頭を打ってはいないという言葉に安心した私は、その手を取り、立ち上がった。 「とりあえず、待合室に行こう。説明するよ。」 彼はそれだけ言うと、サッサと歩きだした。 私は慌ててその後を追う。
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