出会い。

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出会い。

「おはよーございまーす!!」 「っはよ、ございます」 「おはよー2人も!!  千聖ちゃん眠そうね」 昨日、言われた通り 今日から『rain』で働く。 生憎、今日は土曜日なので 朝から入ることとなった。 朝の弱い千聖にとっては 罰ゲーム以外なんでもなかったが。 「…すんません」 「いいのよ!私も眠いくらいだわ」 「アハハ…」 ### 「じゃあ、仕事の順序を  説明するわね?」 「あ、お願いします!!」 「まず、品揃え。  コレは、慣れだから。  あとはー…  レジ番とかしてくれたらいいや」 「…適当ですね」 「ここに来てくれるお客様は  各々のセンスで買っていく物が  ほとんどだから、ね」 「そうですか…」 「あのぉ…テスト期間とかに  なったら、どうすれば…」 「あぁ!ココでやったらいいわ!」 「あ、ありがとうございます!」「テスト期間はとりあえず  来て貰ってさえいたら  仕事できなくてもお給料つけとくから」 「……」 茉李は喜んでいるようだが 千聖は甘い考えだと 若干、不機嫌だった。 ここまで『rain』が 優しそうな雰囲気の店なのは 鈴の雰囲気が滲みでて いるのだろう。 「次は従業員を紹介  しようかな!!」 「……!!」 鈴の言葉に茉李の目が 光った。
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