別れ。

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「なんで茉李が泣きそうなの‥?」 あまりにも茉李の方が 悲しそうで思わず、千聖は笑った。 「だって…あんなに…」 「いーんだよ!! 私には茉李がいるし」 「…!!」 「ま、茉李もー…」 茉李は驚いた顔をした後 突然、泣き出した。 「え、えっ!!? なんで泣く!?」 「千聖が急にデレたから 嬉しくてぇ…」 「…はぁ!!?」 朝のような、重い気持ちは いつの間にか軽くなっていた。 ―‥あれ、私なんであんなに 落ち込んだんだろ? 「千聖、もう大丈夫なの?」 「うーん、多分まだ 鳴海は好きだよ?」 「え…?」 「いや、そう簡単に消せないよ」 「そっか、でも今日から お互いにフリーだね!」 ―‥何気に傷つく一言を… 「そ、そうだね」 こうして、新しい『私』の 毎日が始まった。image=425913365.jpg
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