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「あ~みちゃん。おっぱい飲みましょうね」
幸子が赤ちゃんを抱きあげ、胸をあらわにし、小さな口へと押し当てるが、くわえようとしない。
「あみちゃん?」
とくに泣きもしないあみ(ゆま)に幸子はおっぱいを与えるのを諦め、おしめを確かめる。
…が、綺麗なままだ。
『いつ替えたかしら?』
記憶の限りではかなり前におしめを替え、おっぱいを与えたはずだった。
『おかしいわねぇ?』
幸子はあみと接するときいつも違和感を覚えていた。
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