~ 4 ~

3/11
前へ
/67ページ
次へ
「あ~みちゃん。おっぱい飲みましょうね」 幸子が赤ちゃんを抱きあげ、胸をあらわにし、小さな口へと押し当てるが、くわえようとしない。 「あみちゃん?」 とくに泣きもしないあみ(ゆま)に幸子はおっぱいを与えるのを諦め、おしめを確かめる。 …が、綺麗なままだ。 『いつ替えたかしら?』 記憶の限りではかなり前におしめを替え、おっぱいを与えたはずだった。 『おかしいわねぇ?』 幸子はあみと接するときいつも違和感を覚えていた。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

595人が本棚に入れています
本棚に追加