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ある日、赤ちゃん以外にはまるで興味の無かった幸子が、あるものに目を奪われていた。 それは一冊のノート。 それは箪笥の上にある小さな棚に礼儀正しく並んだ数冊のうちの一冊であった。 表紙には『連絡ノートVol.5』と書かれていた。 それを手にしたまま幸子はかれこれ30分ほどその場にへたりこんだままであった。 少し離れた所では、あみ…いや、ゆまが大きな泣き声をあげているのに……
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