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「何これ……?」 今にも消えそうなか細い声が漏れた。 連絡ノートには香と、香の中に住む人格達の会話が交わされている。 「これってどういう事?香って……誰?」 幸子は力なく辺りを見回した。 明らかに自分の趣味では無いものがやたらと目につく。 「あみちゃん……」 あみの着ている服でさえ全く趣味ではない。 途方にくれる幸子と、泣き疲れて眠ったあみ。静かな空間に時計の音だけが響いていた。 ピンポーン
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