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「ただいま~ あぁ疲れた」 玄関の方から男の声が…… 「あれ?香?」 声は近づいてくる。 『また香……』 幸子は息を潜めた。 「あぁ、いたのか。 返事がないからいないのかと思ったよ。 おっ、ゆまはいい子でねんねしてるんだな!」 入って来たのは啓太。何度か会ったことがあったので幸子は顔だけは見覚えがあった。 『私のあみちゃんに、ゆまって……』 幸子は状況を飲み込めずにいた。 「香?調子悪いのか?」
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