~ 4 ~

9/11
前へ
/67ページ
次へ
「あの……」 何分が過ぎただろうか。初めに口を開いたのは啓太だった。 「純達も俺ら香を知る人の中では一人の人間だよ。だから幸子さんも……」 「そんな事ありえない!!」 机をバンッと両手で叩きながら勢いよく立ち上がった幸子。 「人格って……何?私って……」 微かに聞こえる程度の声でぶつぶつと呟きながらゆっくりと倒れていった。 そう。まるでスローモーションかのように……
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

595人が本棚に入れています
本棚に追加