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「バレた……」
そう呟いてうなだれた啓太の様子から、香は即座に何かを感じとった。
「もしかして幸子さん?」
ただ首を縦に振り、ある一点を指差す。
「あっ……
連絡ノート……」
納得せざるを得ない。
「私のせい……
私がしまっておかなかったから……」
今度は首を横に振り、真っ直ぐに香を見つめた啓太。その視線の先にはうっすらと目に涙を浮かべた香が座っていた。
「いつかはバレることだよ」
啓太は香を抱きしめた。
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