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「さっちゃん待って!!」 小さな手をいっぱいに伸ばし小さな女の子が駆けて行く。 あの日から二年が過ぎようとしていた。 この小さな女の子は『ゆま』 ゆまが追いかけているのは香……ではなく、なんと幸子。 あれから数日して幸子は意を決し、姿を現した。『あみ』ではなく『ゆま』として、しかし我が子のように優しく愛情いっぱいにゆまを育てる決心をした。 そして今、ゆまにはお母さんが二人いる。外見にはほぼ違いはないのだが……
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