新しい家族。

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直樹『はぁ…はぁ…やっと着いた。』 直樹が向かった場所はある一軒家だった。 此処は、母親に捨てられる前に住んでいた場所である。 直樹『っ…何でよ。何で、捨てたりなんかしたんだ…。勿論、俺が〝吸血鬼〟なのは知ってる。でも、なんで…。』 自然と涙が出てしまう。 もう人間なんか信じない。 人間は現実から目を反らす。 だから、母さんは俺を捨てりしたんだよな。 父さんなんか俺が母さんに捨てられたなんて知らないだろう。 もう俺は決めたんだ。 あの高木さんたちだけを信じるってさ。 雫や真琴や翔平さん。 そして俺を助けてくれた高木さんだけを信じる。 ただそれだけだ。 そして俺は、そのまま学校へと向かったのである。
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