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「ただいまー」 そう言うと雫は、すぐに二階に上がり鞄など置きに行った。 その途中。真琴と擦れ違う。 真琴は考えている素振りを見せた。 「真琴、どうしたんだ?」 「ん?雫か。…なんか、嫌な予感がする。」 「嫌な予感?」 真琴は雫の言葉を聞くと、首を傾げながら「嫌な予感?」と呟き、真琴は小さく頷くと、リビングに向かっていったのである。 『はぁ…』 「どうしたんですか?ため息なんかついて…」 『あ、高木さん。いえ、何でも無いです。』 俺は高木を心配させないように、微笑みながら何でも無いと言う。 「なら、良いんですが…」 高木はそう言うと、食事の用意に戻った。 ガチャッ 「あー、お腹空いた。」 「そうだな…」 雫と真琴が部屋に入って来る。 そのとき、雫が俺に話しかけて来た。 「どうしたんだ?そんな暗い顔して…」 『何でも無い…』 「ホントか?」 俺は微笑みながら頷くと、雫は安心したような表情を俺に見せる。 「なら良かった…。何かあったら俺とか真琴に相談すれよ。あ、その代わりあの関西弁野郎には、相談しない方が良いかんな!役に立たない!」 隣で真琴も頷いている。 俺は何故か可笑しく見えてしまい、笑ってしまった。 「え?え?直樹、どうしたんだ?」 動揺してしまったらしく、焦りながら俺にどうしたんだ?と聞くものの俺は、笑いが止まらず目には涙が出ている。 『ふふっ…はは…っ。はぁ…やっと収まったー。』 「直樹が初めてちゃんと笑った。」 俺は?を浮かべながら、そうか?と返事を返した。
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