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――朝―
キリリリリ、という目覚まし時計の音が意識を呼び起こした。
目を開けるとカーテンの隙間から朝日が。それと鳥の鳴き声が高校生活三年目の私にはお決まりのように聞こえて来る。
相変わらず低血圧で朝に弱い自分の体質に理由をつけて二度寝をしようかと考えたけど、ぐずぐずしてはいられない。
布団をめくり起き上り無造作にパジャマを脱ぎ捨て着なれた制服に身を包んだ。
リボンを着けるのに手間取ったけど多分問題は無い。
靴下を履き、爪先を少し伸ばしてから歯磨きと洗顔、それと髪を解かすため一階の脱衣場兼洗面所へ向かった。
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