2/2
前へ
/43ページ
次へ
程なく単位不足で落第しそうなおれは、早めにそれを察知していたのは言うまでもない。 おれは今までしたこともない深刻な顔で親に相談し、就職氷河期を理由にいかに新卒が大切か、どれだけ新卒の強みがあるかをプレゼンし、留年する選択肢があることを説いた。 数日の気まずい時を経て、家族という馴れ合いを利用し、おれは何の気無しに留年することになった。 この頃出会ったのがGREEとモバゲーである。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加