【第1話】同期のオレサマと憧れのキミ

同期のオレサマと憧れのキミ

ちくしょう、どうしてこんなことに。

ぎり、と唇を噛み締める。
私は資料を拾い集めながら、悔しさと自分の馬鹿さ加減に嫌気がさした。

絶対、絶っ対、知られたくなかったのに。
特に、長瀬には（絶対ネタにされるに決まってるから！）。
酔いが回って気分よくなって、うっかり口を滑らせた自分を呪う。

絶対、知られたく、なかった。

……憧れの、ヒトのことは。

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