同期のオレサマと憧れのキミ

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  「こう見えて羽村は飲んべえでしてね。旨い店をよく知っているんですよ。な、羽村」 「は、はい……」 言われていることは間違いのない事実だけれども。 否定のしようもないんだけれども。 飲んべえだなんて……何も神谷さんに言わなくても! 佐川さんのバカー! 心の中で完全な八つ当たりをしている私。 しかし。 「へえ! 僕も飲んべえなんで、嬉しいな。楽しみです」 予想に反して、そう言ってにっこり微笑んでくれた神谷さん。 思ってもみないその言葉に、ぎゅっと胸が痛くなる。 .  
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