同期のオレサマと憧れのキミ

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  「……ご期待に応えられるよう、頑張ります……!」 「はは、余計なプレッシャーになっちゃいましたね。すみません」 「い、いえっ、そんな……!」 ぶんぶん、と頭を振る私に、優しい瞳で笑う神谷さん。 何だかもう、嬉しすぎて頭がショートしちゃいそうだ。 「では、時間と場所が決まったらまたご連絡しますね」 「ええ、よろしくお願いします」 「では」 佐川さんの声で我に返り、私たちは頭を下げてその場を後にした。 胸の中には、眩しい程の神谷さんの笑顔。 それだけで、100年生きられそう、なんて柄にもないことを思った。 .
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