13人が本棚に入れています
本棚に追加
その言葉に氷輪は目付きを変えて、
片腕に冷気を纏い
その腕はやがて刺々しい氷と化した。
「許さないんだから…!お前なんか…お前なんか…!冷凍保存の刑なんだから…!」
そう怒鳴る氷輪を目の前にしても
不思議と俺には
恐怖感や焦りと言うものはなかった。
「その前に聞くけど、アイツらの名前とかお前分かるか?」
俺は平然と尋ねた。
「……そんなの興味ないもん!」
そんな俺が他の奴等と反応が違うからであろう、
一瞬驚いた表情を見せて言葉を詰まらせたが
我に返ったように
直ぐ様そう言い放った。
やっぱりな…
「知らない奴等脅して連れてきたんだろ。そういうのは友達って言わないの」
「煩い…!僕が友達って言ったら友達なの…!」
めちゃくちゃな事を言いながら幼い子供みたいに駄々をこねる氷輪にため息をついた。
…ここの親はどういう教育をしてんだ。
あぁ、…そういえばここの家庭は異常なんだっけ。
いろいろ噂に聞く…。
でもこのままだとこいつ、まともな大人になれないぞ…。
まぁ、第一に歳上にいきなりため口って所から常識的にダメなんだけど…。
「分かった分かった。今日は俺が遊んであげるからその物騒な手をなんとかしろ」
「ホントに!?」
さっきまでご立腹だったくせにそれを聞いた途端無邪気な笑顔を見せた。
「嘘付いてどうするんだよ」
そういってポンポンっと頭を撫でてやった。
「じゃあつまんなかったら冷凍保存ね!」
そう言いつつ氷輪の腕は元の人間らしいモノに戻って行く。
「…お前それ好きだな」
関わったらいけないなんて分かってるけど
前から気にはなっていたこいつが俺に絡んできたのはきっと必然。
なら、俺はそれを受け入れようと思った。
誰かが絶対にこいつを受け入れてやらなければいけない、
受け入れてやれる人が必要な事は前々から分かっていた事。
それは他の誰かじゃない。
俺じゃないとダメな気がした。
絶対に、それは俺だと思った。
勝手とかそんなことは知らない。
だから、覚悟してね。
俺がきちんと
社会の厳しさを教えてあげるから。
(end)
初愛れれです。まさかれれに婿ができるとは思ってなかった←
我が家の人形コレクター呪々と言い勝負な我が儘さorz
うちの子なんなの
明日はクリスマスとか知らないよ!クリスマスデートとかかけなす(´・ω・`)
ありがとございますた
最初のコメントを投稿しよう!