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叔父さん…
聞き慣れない言葉に一瞬戸惑って焦ってしまう。
「う、うん!そうそう!姉ちゃん居るかな?」
ひとまず姉ちゃんが居るか確認をとる。
ここで当然
「美保さんなら中に居ますよ」
と返事を期待したのが間違いだった。
返ってきた言葉は思いがけない言葉。
「えと…
美保さんならもうお父さんと一緒に行きましたよ」
?
「え?姉ちゃん居ないの……?」
思わぬ返答に聞き返してしまう。
「え?は、はい居ませんけど…」
どういうことだ?
朝から来いと呼んでおいて着いてみるなりもういない?
せめて連絡ぐらい残そうぜー!
と、他人の家の前で一人頭を抱えていると。
インターホンから声が聞こえてくる。
「あ、あのーずっと外でいるの大変だと思うんで
家、あがりませんか…?」
確かにずっと玄関先にいて
不審者に間違われても困るしな。
「んーじゃあお邪魔させてもらうよ」
未だに状況が飲み込めないけど
中で話を聞けば何か分かるだろう。
そう考えて俺は
姉ちゃん家にお邪魔することにした。
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