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「…チャ‥」
声が聞こえる…?
誰‥?
「澪チャ・・…起き‥て‥」
「お、兄‥ちゃん…?」
薄く、重い瞼をあけると誰かの姿がぼやけて映った
確認しようと目を擦り、視界を見回すとそこには…
「お、きたさん‥?」
「そうだけど?よく眠ってたみたいだね。いつまで待ってもこないからわざわざ君の膳持ってきたんだけど」
「ごめ‥じゃなくてすみません…いつのまにか寝てたみたいで」
ガバッと身体を起こし、沖田さんが持ってきてくれた膳に手を伸ばした
「‥ねぇ、」
「はい‥?」
声をかけられ、沖田さんに瞳を向けるとそっと顎を掴まれた
「ちょ‥!?なんですか?」
顔立ちの整った端正な顔を近づけられ声が上擦ってしまう
そんな私に構うことなく彼は更に顔を近づけ鼻と鼻がくっついてしまうほどに沖田さんは顔を密着させた
「もしかして泣いてた‥?」
「え…!?」
不意に核心を突かれ、言葉を詰まらせてしまった
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