皐月の馴れ初め

8/18
前へ
/62ページ
次へ
「ん‥っ」 翌朝、眩しすぎる日の光りをいっぱいに浴びて目を覚ました 「眩しいなぁ…でも気持ちいい‥」 うーんと背筋を伸ばし、朝の光りをその身に浴びた すっかり目が覚めた私は布団を片付け、部屋の小窓を開けた 涼しい風がすり抜け、髪が風に靡く 「今日から頑張ろう…っ!」 うん!と気合いを入れ、着替えようと袴に手を伸ばした… が、肝心なことを思いだしその手を止めた 「‥袴の着替え方知らない」 そう、女である私は袴なんて着たことがないのだ 「ど、どうしよう‥」 一人部屋で狼狽える私は部屋を飛び出したのだった .
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

363人が本棚に入れています
本棚に追加