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その頃…。
「アンタ達、いい加減にしなさいよね!!」
月が3つある不思議な世界。
そこにはゴーグルをつけた少女ーまろんといかにも弱そうな少年ージャン、
その周りにはゴロツキ達。
二人がピンチの時、ツインテールの少女が間に入ってきた。
すると、近くにいた野犬をいとも簡単に倒してしまった。
「え?!」
「あなたは!?」
「私はアリス!細かい話は後よ!
まずは、こいつらをやっつけるわよ!」
少女ーアリスが加わって、ゴロツキ達を倒していく二人。
しかし、どう見ても弱々しいジャンが誰よりも狙われ、
「うらぁっ!!」
「うわぁぁぁっ!!」
背後から狙われ、どうしようもなかった時だった。
「ア゛ァァァッー!!」
空から声が聞こえ、上を見た。
その瞬間、
「∑うぎゃっ!!」
何かがジャンの上に落ちてきた。
ジャンは漫画のようなペチャンコ度を見せる。
「何?!」
アリス達は気になって戦いながらそちらを見ると、
「あいたたたた…。
ったく、なんだってんだよ…!」
少し長めの銀髪の天然パーマに死んだ魚のような目。
木刀を持った荒っぽそうな女がジャンの上にいた。
「…あれ?ここ何処?」
「へへへ…。
テメェから先に始末してやる!!」
ゴロツキの一人が女に襲いかかった。
女が危ないと思い、アリスが助けにいこうとした時。
「うっせぇっ!!」
「∑ぐはっ!!!!」
女はそれに気付き、木刀で攻撃を受け流すと、それをゴロツキの頭に目一杯降り下ろした。その後、
「今イライラしてんだよ!
空気読めよモブキャラっ!!」
「∑ちょっ!痛い痛い!!
マジやめてっ!!
…ギャアアアアッ!!」
ゴロツキを全身がモザイクになるような勢いで木刀でボコボコにした。
それは敵味方関係なしに哀れな状況だった。
「つ、強い!」
「でも、やってる事は只の八つ当たりですの…。」
やがて、ゴロツキは"見せられないよ"と言う看板を持った某キャラが出てきそうなくらいにボコボコにされ、
他のゴロツキ達はそのゴロツキを連れて
「お、おぼえてやがれぇーっ!!」
お馴染みの負け台詞を吐き捨てて逃げていった。
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