始まりの『ベルト』

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まずは壁の調査! そう思い、とりあえず目の前の壁に近づきそっと右手で触れてみる。 すると、冷たくヒンヤリとした感触が触れた右手に広がる。 今までの俺の17年間の経験で一番近いものは大理石。その触り心地とヒンヤリとした感触はそれに近い。 しかしこれは大理石ではない。なぜなら大理石は石なので絶対に何らかの模様があるはず。 しかしこれにはない。つーかぶっちゃけ世界にこんなものがあるかどうかも怪しい。 おっと、余計なことはおいといて、出口を探さないと。材質なんて今は二の次。 そう思い、とりあえず目の前の壁に出られるキッカケのような何かがないか調べる―――― 「何やってるのですか?」
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