転入生

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……………いじめ反対。 「もしかして、転入生君?」 とってもとってもくだらないことを考えていると、天の声が空から降ってきた…………わけねぇよな。 でも、いまの俺には天の声なのっっ。 まじめに、どこから聞こえたのかと声の主を求めて首を巡らせた。 右、左、後ろ、前……… いないっ? 「あはは。上だよ、上。」 その声に導かれ、頭上を見上げると、門の横に建っているこれまたでかい管理塔のような建物が目に入った。 どうやら、声はこの建物から聞こえるようだ。 「で、君は転入生なの?」 声と同時に、管理塔の入口?から一人の男が出て来た。 「はい。転入生君です。」 「そう。転入生君なんだ。」 「………」 「………」 「あの~、できれば中に入りたいんですが。」 「うん。はいれば?」 なんだ、こいつぅう~。
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