血の香りは蜜の味

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俺がいたのは全てが正反対の世界 空は錆びた鉄のように赤黒い 人なんていない 廃虚と呼ぶに相応しい家が確認できるだけで数軒 炭のように真っ黒で葉をつけてない木が無造作に根を張っている 音がない 色がない 動きがない 俺が目を覚ました場所は… そんな世界の固い土の上だった
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