プロローグ

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とりあえず湊さんは私達を睨みつけ一言。 「てめぇら今すぐに俺の面と存在を忘れろ。拒否んなら潰す」 まぁ、湊さんがそう言うのは当然なんですよね。 湊さんは私達とは正反対の存在。 悪。悪の味方です。 そんな悪の味方の湊さんは素顔をさらけ出しているわけでして、政府に素顔がめんどくさい。潰すのがと、湊さんは数日前に欠伸をしながら私に言っていたのです。 正直、湊さんが悪だろうが善だろうが関係ないんですけどね。 私の湊さんですし。 「ちょ、ちょっと待ってくれ。聞きたいことがあるんだ」 一応、私達のリーダー……んでこの男がリーダーなのか、私は理解できない。 じゃなく、私達のリーダーであるレッドは怯えながら湊さんに問い掛ける。 「……聞きたいこと? なんだよ」 「……さ、さっきの怪人はあんたの味方じゃないのか? あんたは俺らの敵なのか?」 リーダーは多分ですが、無意識の内に顰めっ面になっていました。 なんですかその面は。 「あの屑は別に味方じゃねぇ。後者の質問はそうだな……。お前ら次第だな。俺の邪魔をすんなら殺す。邪魔する気がないなら、別に協力してやんなくもない。まぁ、そんな感じだ」
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