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湊さんはそう言いながら、黒ズボンの左ポケットから煙草を取り出し、銜えた。
「理由は話せないが、俺は恐負を集める必要がある。………だからてめぇらは邪魔すんな」
「邪魔すんなって……。なら誰があいつらを潰すんだッ!!誰がこの町を護んだよッ!!」
レッドは声を荒げ、俯き怒鳴る。
レッドの瞳は俯いていて確認出来ないですが、恐らくは憎しみで染まっているのでしょう。
原因はレッドの過去。
けれど。
奴らを潰すのは。
この町を護るのは。
ねぇ?
湊さんはにたりとほくそ笑み。
「俺に決まってるだろうが! 正義の味方に憧れ、ヒーローを演じ自分に酔いしれ自己満足しているだけのお前らじゃねぇ!! この俺だ!」
湊さんが潰すに決まっているじゃないですか。
いや、怪我なんてさせないようにわたしは湊さんを護りますけどね。
「俺らは自己満足なんかでこの町を護っているわけじゃねぇッ!!」
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