第2章「桜吹雪」

28/28
59人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
「お見合い? ふざけるな! これから仕事だろうが」 自己紹介だと言いながら、パティはお見合いごっこをしようとしていた。 また遊びに利用されたのだと知ったリベンは怒りをあらわにした。 「あらあら、ジョークも分からないもんね。仕事なんかいつもしないくせにかっかきちゃって」 リベンはお思いきりパティの胸ぐらを掴むと、壁に叩きつけた。 「俺一人で仕事をしていたよ。お前は何もしなかったがな、だが一人増えた以上組織として動かなければならないんだよ。これ以上ふざけたまねをしたら、ただではおかんからな。分かったか! 分かったか! 分かったか!」 「……はい……分かりました」 流石のパティもリベンの迫力に圧され口をつぐんだ。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!