第一章「護りたい平和」

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少年は車のドアを破壊し、少女を解放した。 「あ、ありがとうございます。」 と少女は言った。 少年は少女を見て言う。 「このことは誰にも言うな。言ったら殺す。」 少女は少しばかりビックリするが、頷いた。 少年は少女の手を引っ張り、外に連れ出したのだ。 「早く帰れ。」 「あなたの名前を教えて下さい!今度是非お礼をしたいので!」 「佐上 幸助。 礼はいらない。とにかく帰ってくれ。」 幸助は突き放すように言ったが食い下がる雰囲気はなかった。 「私は明石 麗奈です。どうしてもお礼が…」 「そうか。ではまたな。」 幸助はタクシーを呼び、明石の言うことを無視し、帰って行った。
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