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side:夜叉
師であり長でもある迦空羅は、唯一無二の絶対的な存在で。
彼の息子であり、教団No.1でもある自分自身も、常に畏怖と尊敬を持って対峙してきた。
しかし、そんな彼でも希に迷うのか、庭園で1人じっと夜空を見上げ、佇んでいる事があった。
誰も寄せつけないその背中に、どう声をかけていいのか判らず、ただ見守るしか出来なかった。
ある時、一人の若いアサシンが悩む彼の傍らに近づいて声をかけた。
それ以来、迦空羅が1人で悩む姿を見なくなった代わりに、そのアサシン・緋炎を傍に置く事が増えていった。
緋炎といる時の師の表情に、僅かな違和感を覚え、不安が募り始める。
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