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「ゆかり。あんた一日眠そうだったわね」
「うーん」
昨日はあんなことあって胸が高まって結局寝れなかった。
「でも大丈夫だよー」
心配しないでって意味を込めて笑顔で答える。友達はそれをみて安心してくれたようだ。
そういえば今日新道君と一言もしゃべってないな。でもしょうがないよね。だって目が合うと急に緊張しちゃって。なんていうか目も合わせられないんだもん。
もう新道君を好きって意識しちゃうと緊張しちゃって話してても頭の中真っ白になっちゃうだろうし。うー。これじゃあ新道君に好きだなんて絶対に言えないよ。
「なぁ。十七夜月さん。ちょっといいか」
「へ!? なな、なに新道君!?」
「ここじゃなんだから」
「う、うん」
「……」
「……」
「十七夜月紫さん。俺君のことがす――」
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