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千奈美Sideーーーーーーーーーー
うち、あんなにもハラハラしたの、初めて。
知葉ちゃんが発した言葉で、あんなに焦るなんて・・・。
でも後から知葉ちゃんが発した言葉は、うちの心を落ち着かせた。
ふいに梨子に目をやると、翔太をじぃーっと見ていた。
「ん、ありがとう。」
翔太が笑顔で言った。
うちは翔太の笑顔を見ようと翔太に視線を向けた。見ると、その笑顔が輝かしくてずっと見ていたくなった。
「梨子!どうした?」
びっくりして翔太の目線の先を見てみると、息が荒い梨子が目に入った。
翔太が梨子に気を遣っているのを見て不快感がこみ上げてきた。
あ、梨子、翔太が話しかけたら少し顔色良くなった。
これで分かったんだ。
梨子が翔太のこと好きだってこと。
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