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どくりと心臓が一つ大きな音を発(た)てた。
そうだ。
ここは子供を作る為の場所で、ゲンはここが好きで……。
嫁じゃなくなるんだろうかと不安になった。
でも、勘違い?
「そんな不安そうな顔しないで。確かに昨日見せたのは子供を作る方法だけど、ここは子供を作る場所ではないのよ。」
意味が分からない。
「そう! 言ったでしょう? ここは癒しと快楽を求めて男がやって来るところなのよ!」
いつ起きたんだろうか。
寝起きとは思えないテンションでフレイヤ姉様が叫ぶ。
心なしか目がきらきらと輝いている気がする。
うーん、髪の毛跳ねまくっているのに素敵な笑顔が可愛い。
「男と女が愛を語らい、お互いの良いところを刺激し合って、一つになる。最っ高に気持ちが良いんだから!」
愛?
家族愛を語り合うのか?
「ま、愛なんて言ってもここのは疑似恋愛だけどねー。」
恋愛って何だろう?
「余計な事は言わなくて良いの。ま、要するにあれって気持ちが良いのよ。だからヤりに来るの。」
成る程、それなら理解出来る。
ゲンに触られるのは気持ちが良いから、また触って欲しくなるのと一緒だよな。
「じゃあ、他の女との子供が欲しいわけじゃないんだな。」
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