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「ノリが良いわねー。素敵よっ!」
隣を見れば何とも言えないって顔したナーヤ。
何か失敗したか?
でも、反対する気配は無いようだ。
フレイヤ姉様は嬉々として、部屋を発掘し始めた。
「丁度良いのがあるのよー。あら? どこにいったのかしら?」
ここから何かを探すのは難しいと思うぞ?
一体何をするんだろう?
村へ帰った日の夜。
いつも食事を摂るテーブルに着いたまま呆れたような、馬鹿を見るような目でこちらに視線を向けるギンに、私の顔は更に熱を持つ。
うん。
自分が阿呆なことをしているのは百も承知だ。
けれどこれはやらずにはいられなかったと言うか。
「ギン、んな目で見んな。」
腕を組んで私に背を向けるゲンも、その視線が気になるのか溜め息を吐きながら溢す。
「しっかし、ロゼ。お前は何がしたいんだ? ただ見られるってのは何とも気まずいもんだな。」
顔だけ振り返ったゲンと視線が合い、咄嗟に床に視線を落とす。
まあ、そう言われるのは仕方が無い。
それでも、ゲンの後で座り込み、再び見上げて、ひたすら頭に焼き付けるように見続ける。
特に尻を。
「ごめん。寒い?」
「あー、や、それは大丈夫なんだが。」
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