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お梅「ウチも芹沢はんに、ついていきます」
芹沢「お梅・・・お主は」
お梅「芹沢はん・・・」
お梅は、強い眼差しで芹沢の目を見つめる。
芹沢「・・・お梅」
芹沢は、今までに見せた事の無い悲しい表情をしていた。
お梅は、そんな芹沢を支えるように優しく触る。
芹沢「お梅、膝を貸してくれ」
お梅「えぇよ」
芹沢は、お梅の膝に自分の頭を乗せて夕日を眺めた。
お梅は、芹沢の頭を撫で続けた。
まるで、泣いている子供を慰めるように・・・
そんな、お梅の対応に芹沢は心地好いものを感じ幸せな笑みを浮かべた。
芹沢「すまんな、お梅」
お梅「謝る必要なんてありません。
ウチは芹沢はんに出会えて幸せでした。
最後まで共に行きたいんよ」
芹沢「お梅・・・」
芹沢とお梅は、夕日の光を浴びながら涙を浮かべて笑った。
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