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「はや…」
ガラーーーーッ
「隼人~帰るぞ」
え…………?
振り返ると、ロン毛金髪の女顔の男がいた。
私はその時、とてもアホな顔をしていたかもしれない。
女顔は私と目が合うと、
「…誰このダサい女」
と、隼人くんに尋ねた。
「ダサいとか言うなよ。彼女、一年生の春野さん。いつもここに来てくれるんだ」
「へー」
女顔は、いかにも興味なさそうにさっさと視線をそらした。
………こいつっ……
せっかく私が勇気を振り絞って告白しようとしたのに…!
「あのっ!!あなた何なんですか!?いきなり入ってきて「帰るぞ」だなんて…てゆうかそもそも、まだ12時前で下校時刻じゃないですし!」
我慢ならず吠えた私に、女顔は言った。
「何 あんたに何も関係ねーじゃん」
くっ……
その澄ました顔殴ってやりたい…
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