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「あの…趣味とかはごさいますか?」
「趣味ねぇ…」
野球と答えたいが恐らく今はしないのか聞かれそうだから控えるか…
「そうだな、こうやってボーッと空を眺めること、とか」
「そうなんですか」
彩内はニコニコしながら聞いていた。
「そういう彩内はどんな趣味なんだ?」
「私はお花です」
???花?生け花とかあの辺のことなのか?
「生け花か、なかなかお嬢さん見たいな趣味だな」
「いえ、私、家にお花畑があるんで、それのお世話とかをしています」
なるほど、そういう意味の花か。まぁ彩内らしいな。
「そうか。俺も見てみたいなその花畑」
「そうですね」
その後しばらく他愛もない話をしていた。………
「ふぁぁ」
俺は一つ大きなあくびをした。
「眠たいのですか?」
「あぁ、少しな」
「なら私に気を遣わず寝て下さい」
「それはありがたいが、さすがに放置ってのもなぁ」
気を遣う彩内に対して少し気を遣ったが、彩内は気にしないでと言っていたので言葉に甘えて寝ることにした。
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