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学校に向かって歩いていくと、一人の女の子が2、3人の男にからまれている。女の子はかなり嫌がっているようだ。
「レンレン、助けにいくの?」
「あぁ、ほっておけねぇ」
そう言って龍にかばんを渡し、からまれている方へむかった。
「ねぇねぇ、今から遊びに行かない?」
「わわわ、私、ががが、学校行かなければいけないので」
「良いじゃん学校なんて。俺たちといるほうが楽しいって」
「な?だから一緒にいこうぜ?」
「い、いゃぁ」
一人が、女の子のてを掴んで強引に連れて行こうとする。俺はそこに、割って入った。
「テメェらいい加減にしとけよ」
「あぁ?なんだよテメェは。俺たちはこの子に用があるんだよ、知らねぇやつが出しゃばってんじゃねえよ」
「ほぅ、なはらば容赦しねぇ」
「お、おい、こいつ、『鬼紅蓮』じゃねぇか?」
「ま、まじかよ。ちぃ、逃げるぞ」
「あっ、てめえら、待てよ」
三人組は全力でにげていった。
「あいつら、またあの言い方で「ああ、あの、助けていただいて、あああ、ありがとうございました」
「ん?ああ、良いって、気にすんな」
「は、はい。では」
「あ、ちょ、君名前は?ってもいいねぇ」
多分俺が怖かったんだろうな。しかたないか。
「いやぁ、お見事お見事」
「七瀬さん、お疲れ様」
「おう、サンキュー」
そういって龍からかばんをもらう。
「今の子うちの生徒だよな」
「今のって、彩内さんのこと?」
「ああ、あの彩内さん」
「彩内?」
聞いた事の無い名前だな。
「彩内 媛華(さいうち ひめか)さん、ちょっと引っ込み思案で内気なこだよ。俺も久しぶりに見たよ」
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