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キッチンで食器を洗い、潰したお酒の缶をビニール袋に詰め込む。
部屋に戻り、ふと時計を見ると、日付が変わり、もうすぐ1時になろうとしていた。
「じゃあ私、帰るね」
ベットに横たわり、テレビを見ながらタバコを吸っていた祐ちゃんに声をかけると、
「は?泊まってけよ」
彼は、ベット脇の灰皿にタバコを押し付け、リモコンでテレビを消した。
急に静まり返った部屋に、外を走る車の音が響く。
「......あ、の......」
私の心臓が、ドクン、と鳴った。
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