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「ホント好きなんだね、クリームパン」
先程から、ケンカ中の二人には全く興味を示していないかの様子の吉岡くんが、お弁当の蓋を閉めながら言った。
「......うん」
吉岡くんが放課後のクラスで待っていてくれた日を思い出し、少しだけ恥ずかしくなる。
というか、なんで吉岡くん、ここにいるんだろ......
私は、思い切って口を開いた。
「あの、吉岡くんは、なんでここにいるの?」
「......ダメなの?」
「あっ、ううんっ、あの、そうじゃなくてっ......」
慌てた私の隣りで、彼の肩が、クスクス揺れる。
「......」
......また、からかわれたのかな......
私は、よくわからないまま、クリームパンに、小さくかぶりついた。
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