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カゴを持ち、彼の後ろを歩く私の腕が、どんどん重くなっていく。
ビールしか飲まない祐ちゃんは、500mlの缶を6本と、それより小さい缶を4本......
そして、スナック菓子と、レトルトのカレーと、最後にチーズを、カゴの中に入れた。
今夜中に全部を平らげるわけではなく、恐らく、買い置き分も含んでいるのだろう。
「先帰ってっから、とっとと来いよ」
「......うん」
さっさと店を出て行く彼の背中を見送った私は、さすがにこれ以上の重さは辛いので、今日は、ペットボトルではなく、小さな紙パックのお茶をカゴに入れた。
重いカゴを肘にかけてレジへと向かい、ふと目線を上げた時。
私の身体が、一瞬にして固まった。
......どうして、ここに......
レジ内に立ち、ジッとこちらを見つめていたのは......私の隣りの席の、吉岡くんだった。
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