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「は?何しに来たの、お前」 「え......?」 私を見た途端、祐ちゃんは、不機嫌そうに言った。 部屋にはいつものように、見慣れた祐ちゃんの友達が何人か集まっている。 「あ、の......さっき、絵里さ......」 「いいじゃない、彼女なんだからいつ来たって。......ね?尚ちゃん?」 私の言葉を遮った絵里さんは、彼の隣りに座りながら、にっこりと笑った。 呆れたように顔を背けた祐ちゃんが、再び友達との会話に夢中になる。 「さ、尚ちゃん、こっちに座って?」 「......あ......はい......」 私は意味がわからないまま、促された絵里さんの隣りに座った。 .
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