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「やだ、照れなくてもいいじゃない、教えてよ」
絵里さんが、きっと赤くなっているであろう私の顔を、興味深そうに覗き込む。
間近に迫った彼女の顔から、さり気なく目を逸らした私は、
「あの......一応、付き合ってるので.......」
ドキドキしながら、小さく答えた。
「そうよね」
クスリと笑った絵里さんが、スッと顔を遠ざける。
「でも......尚ちゃんって、結構大胆な事するのね」
「えっ?」
「さっきの写メよ......尚ちゃん、あんな所にキスマークつけるんだから......」
クスクス笑った絵里さんは、タバコに口を付けると、顔を背け、細く煙を吐き出した。
えっ......キス......マーク......?
私の身体に、ゾクリと鳥肌が立つ。
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