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「母親に捨てられてよ、俺しか頼れる奴いねぇんじゃねーの?」
「......捨てられた、わけじゃ......」
「捨てられたんだろーが」
必死で振り絞った声を、バッサリと切り捨てる彼。
「たった一人の娘を置いて自分は男の家に入り浸ってんだろ?お前は、捨てられたんだよ」
祐ちゃんが、私に言い聞かせるように言った。
私の背中に、冷たい汗がじわじわと伝う。
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