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私自身の心ではなく、私が持っているお金に執着するようになった祐ちゃん。
徐々に変わってきた彼の心は、私を優しく愛してくれていた夜の時間さえも、ただの、自分の欲求を満たすだけの時間へと変えた。
私が拒めば『じゃあ別れようぜ』『他の女とヤるわ』と私を脅す。
私はその度に、泣きながら彼にしがみつく。
私は、祐ちゃんがどんなに変わっても、彼の彼女という肩書きを、守りたかった。
捨てられたくなかった。
一人になりたくなかった。
お金だけの繋がりでも......
身体だけの繋がりでも......
そこに愛がなくても......
母を失った私は、自分を求めてくれる人を失うのが、怖かった。
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