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突然ガラガラッと開いたクラスの扉に、私の身体がビクリと震える。
「おーい、まだいたのかー?」
ひょっこり顔だけ覗かせたのは、クラス担任の、村木先生だった。
「電気ついてるからおかしいと思って来てみたら......お前らこんな時間まで何してんだー?」
ふと窓の外に目をやると、すでに日は暮れ、濡れた窓ガラスには、ポツンと私達だけの姿が映っている。
私は、慌てて目元を拭い、席を立った。
「あのっ、すみま......」
「広瀬がお腹が痛いって言うので、付き添ってました」
......え?
座ったままの吉岡くんが、先生に向かい、涼しい顔で微笑む。
「またか広瀬ー、保健室で薬もらったのかー?」
「あっ......いえ、あの......」
えっと......なんで......
「薬も飲まないでこんな時間まで吉岡に付き添ってもらってても治らないだろうがー」
「あのっ......はい、すみま、せん......」
なんで、私......
私は、一人立ち尽くしたまま、しょぼん、と肩を竦めた。
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