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「なっ、なに、それ......」 「なんかさぁ、最近、尚の事よく聞かれんだよね、あいつに」 「なに......を?」 「だから、広瀬さんって彼氏いるのー?とか、彼氏ってうちの学校の人なのー?とか」 「......そ、そうなんだ......」 きっと真っ赤になっているであろう顔を下に向け、ちゅーっ、とストローでお茶を吸い込む。 「ま、尚には大学生の超ステキな彼氏がいるから諦めなさい!って言ってんだけどさぁ...... なんか、そんなんじゃないとか言いながらも、あいつ、会う度に、広瀬さんってまだ別れてないのー?とか聞いてくんだよねー」 「......そ、そっか」 梨花のこんな話を聞いた上に、祐ちゃんの話が出たからだろうか。 私の胸のドキドキは、止まる事を知らなかった。 .
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