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「......それは、祐ちゃんの方じゃない......」 「は?」 「祐ちゃんが、絵里さんと付き合ってるんじゃない......」 「......つーかまだ疑ってんのかよ、マジしつけぇな、お前」 「......」 「つーかそんな話しに来たんなら帰れよ」 「......」 また、ごまかすんだ...... 彼の隣りに座りながら、絵里さんから送られて来た画像を、頭に思い浮かべる。 「見た......よ?私......」 「は?何を」 「祐ちゃんの......身体に......」 「あ?」 「......祐ちゃんの、身体に......キスマーク、付いてた......」 「......なんだよそれ」 「......写メ、見たもん」 「は?写メ?」 「祐ちゃん、絵里さんにキスマーク付けられてたじゃない」 真っ直ぐに彼に視線を向け続けていた私の目に、再び眉間に皺を寄せた祐ちゃんが見えた。 .
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