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「痛っ......!」 突然右腕に痛みが走り、私は、座ったままグラリとよろけた。 「ヤってやるっつってんだろーが、来いよっ」 乱暴に腕引っ張られた私の身体が、ズルズルと無造作に引きずられる。 「......やっ、やめっ......」 「来いっつってんだろっ!」 「やだっ、やめてっ......!」 掴まれた右腕が、軋むように悲鳴を上げた。 「やっ......だっ......!」 無理矢理ベットの上に引き上げられながらも、精一杯の力で彼に抵抗する。 「祐ちゃっ......やめっ......」 「おとなしくしろよっ!」 「やだっ!やっ......離してっ!」 嫌だ......絶対嫌だっ...... 彼女が寝たベットで...... こんな彼となんか、絶対嫌だっ...... 私を羽交い締めにしようとする彼の下で、私は、必死にもがいた。 「てめぇ暴れんなっ!!」 「やだっ!離してっ!」 「っざけんなてめぇ!!」 「嫌っ......やだっ!離してっ!」 渾身の力を振り絞り、必死で暴れる。 .
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